2011年6月6日月曜日

イベントレポート 「Talk×Talk くらしと景観〜私たちの葉山〜」




ブログ開設いらい更新をさぼっており、大変申し訳ありませんでした。
これから随時これまでの活動のご報告、イベントのおしらせなど記載します。
今回は、先日開催したフォーラム「Talk×Talk くらしと景観 〜私たちの葉山〜」のご報告です。
このフォーラムは5月8日、葉山芸術祭参加企画として、芸術祭実行委員会と共催でおこないました。
フォーラムの趣旨について、挨拶文として配布した文章を引用します。


平成22年7月、「葉山町景観計画」が策定されました。

私たちは、町民の立場から「葉山町景観計画」の策定に積極的に参加してきました。

またそれに先立ち、21年4月から 、『あるく学校』を開催し、多くの町民の方々と一緒に葉山の町中を歩き、このまちがどうあればいいのかを考えてきました。

葉山には、変化に富んだ地形と立地から、かつては地区それぞれに異なった生活があったということを知りました。

しかし近年、開発も進み、どこにでもあるような住宅地や行楽地に変貌し、地区ごとの特徴はずいぶん薄れてしまいました。


ここでご覧いただくのは、それぞれの地区の特徴を掘り起こし、見つめ直し、その特徴を生かした地区のあり方についての私どもの提案です。

まだ調べ足りないところや、考え違いもあるかもしれません。

多くの方々と話し合い、ともに行動していけば、葉山の魅力を生かし、高めていくことができると考えています。


日本はとても美しい国だと思います。

しかし一方で、暴風雨・火山の噴火、地震や津波など、厳しい自然災害にさらされてきました。そんな過酷な環境のもと、日本人は自然を知り、自然に逆らわず、自然の理にかなった生き方をしてきました。

私たちの住む葉山も、また美しい町です。

この地の先人たちも、長い間、複雑な地形と折り合いをつけながら、暮らしてきました。

しかし、『先人の知恵』や『まちの記憶』は失われ、まちの姿が変わろうとしています。


私たちは開発や変化を否定しているのではありません。

しかし、

どのような開発が必要なのか、

この地に何を求めるのか、

先人から学ぶものは何なのか、

きちんと考えたうえで、この町のあり方を選択するべきだと考えています。


どうか忌憚のないご意見を戴けたらと思います。

そして、ここから、葉山のくらしと景観についての議論をスタートさせたいと考えています。


フォーラムは2部構成で行いました。
1部は、わたしたちがこれまでの活動を通して考えた、葉山の景観の実情について発表しました(配布資料はこちら)。


2部はゲストをお招きしてディスカッションをおこないました。
ゲストには葉山町内で開発にたずさわる事業者のみなさん、代々、葉山で農業、漁業、小売業にたずさわってきたみなさんをスピーカーとしてお呼びし、
コメンテーターは景観の専門家である鈴木伸治さん、まちづくりのプロフェッショナルである佐谷和江さん(佐谷さんはブログでフォーラムを紹介してくださっています)。
それぞれの「生業(なりわい)」の立場から見た葉山の現状についてじっくりとお聞きしました。開発側のみなさんは、全国一律で行われている無味乾燥な住宅開発でない、葉山ならではのポテンシャルを生かした開発の可能性について話していただき、農業、漁業者のみなさんはどうやって産業を再び活性化していくかについての思いを語っていただきました。
スピーカー、オブザーバーとして参加くださったみなさま、観客として来場いただいたみなさまありがとうございました。

さて、このイベントは3部構成になっています。
第3部は、その葉山をじっさいに歩いてみようというイベントです。
その第1回は今週末の6月12日。くわしくは明日ご紹介します。